お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

焼いたタマネギ

ゴールデンウィークになる前に、食事に追われて大変だろうとあれこれ作り置きをしておいた。

かぼちゃの煮物、生姜焼き、手羽元煮、ハンバーグのタネ、トマトソース、きんぴら、肉じゃが。それにブロッコリと大根、をただ茹でただけのもの。

これだけあれば大丈夫とたくさん作って、助けられたが、いよいよ底をついた。

そこで今日の昼、タマネギをただ焼いた。

輪切りにしてレンジで3分チンして、オリーブオイルでじっくり焦げ目をつけるだけ。

塩胡椒だけなのに甘くてあっという間に二人で一つ平らげた。

焼くだけって、こんなに美味しいのか。

ナスもピーマンも、ジャガイモだってなんだって、切って炒めて絡めて煮込んでと、手をかけると「作った」という気になる。調理して保存しておけば迷わずすぐ食事が出せるという保険もあって、冷蔵庫に作り置きをたくさん詰め込んで自己満足していたが、シンプルにただ焼くだけというのが存外、副菜なんかにはうるさくなくていいのかもしれない。

作ったという自己満足感と、料理しようという気負いなんかが混ざってややこしくなっていた。

昨日、悲しい時は悲しいと言うだけでずいぶん軽くなるって知ったけれど、なんでもかんでも単純なのは意外と王道なのかもなぁ。

悲しければ悲しいといい、泣きたければ涙をこらえず、嬉しい時は恥ずかしがらずにはしゃぎ、料理も焼く、炒める。

タマネギ一つからそんなことまで思いを馳せるゴールデンウィーク