お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

かわいい

昨夜、7日に迎える私の誕生日と、祖母の作ってくれたお雛様と一緒に食卓を囲みたかったのと、夫が帰宅して家にいることを全部ひっくるめて「めでたいから祝う」と母を食事に招いた。

毎年母が私の誕生会だと食事会を開いてくれるのだが、張り切りすぎてテンションのあがった母の勢いに押されてしまうのが憂鬱の種だった。

もう50になるのだから、自分で誕生会を開いてしまおう。

「おばあちゃんのお雛様を囲んで食べたいからうちに来てね」

えっという顔をしたものの、その場でカレンダーに大きく丸をつけた。

姉にも声をかけたのだが、直前で友達に食事に誘われ来たのは母だけだった。

「せっかくお友達に誘ってもらったんだからそっちにいきなさいって言ったわよ」

どこまでも母親である。

いつものように毒をふりまいて帰って行ったが自分の台所から眺める母は母のようで母でなかった。