お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

今は昔

ゴキブリが出た。

一生懸命掃除してたのに奴が現れてしまった。悲しい。

しかしもっと悲しかったのは

「うわっ、もう〜やだ、ゴキブリ〜」

と言って逃げ惑うのが息子であり、新聞紙を丸めて近づいたものの

屁っ放り腰でかすりもしないのが夫であり

勇ましく、スプレーをシャーっと追っかけ回して成敗したのがこの私であったことだ。

「死んだ?死んだ?」と遠くから眺めている息子。

遠い昔、あれをやるのは私であった。

父が仕留めた後でもまた出るんじゃないかとビクビクし、お風呂も入るのが怖いからすぐに出た。

そんな乙女であったはずだ。

弱ったところをテッシュでつまんでくれるのを待っていても男二人も待っている。

「テッシュ持ってきて」

こともなげに処理したのはこの家の女帝。

あぁ。。。