お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

友達

今日が最後の日だとしたら誰がどう思おうとかそんなのぶっとばして、ただ行動するだろうな。

・・なにも友達とランチをしに行くのにそこまで思い詰めなくとも。しかも高校からの深い付き合いの。

しかし、究極そこにいきつく。あーだのこーだのとウジウジいって消耗して帰ってくるくらいなら、やりたいように言いたいように、とりあえず自分のしたいようにやろう。

楽しく楽しく。御構い無しに楽しく。

そう決めた。

朝、彼女にラインを送る。

「おはよう〜。今日、よろしくね。楽しむぜ」

ほら。もう、楽しくなってきた気がする。

 

丸の内のお洒落なカフェに彼女は先に座っていた。

もう、全てがめんどくさくなって全てをぶちまけた。

これまでの周りに合わせるやり方をやめて、自分がやりたい、やりたくない、とかそんなこと中心にしようって最近思い始めたこと。

そうは言ってもまだやり始めたばかりだから、自分がなにを好きなのかすらもよくわかっていなくて戸惑うこと。

あんまり好きなようにして楽しい気分でいると、時々、自分だけこんなラクしていいのかしらと、うっすら罪悪感を覚えてしまうこと。

今日も実は怖かったこと。でも会いたかったからとにかく来て、自分が楽しみたいようにしようと思ったこと。

食事も自分の範囲で楽しむとなると一緒に同じものたくさん食べてとかできないから白けさせちゃうなぁと思ったけど、それでももう、そういうところも割り切って楽しもうと思ってるんだということ。

反則である。

でもどうしてか今の気持ちを話したくなったのだ。

「いいんじゃない。我が儘は悪いことじゃないよ」

さらっと返されると、急に恥ずかしくなった。それはそうだ、いきなりそう宣言されても、まあいいんじゃないのとしか言いようがない。

それでもフンガフンガと鼻息荒く彼女に向かって心のありようを言いたかった。

いいんじゃない、罪悪感を持つのはおかしいよ。

それを聞いて、そうかいいんだねと安心する。

逃げずに向かっていこう。なんでも。

今日も、行ってよかった。話してよかった。

私は、楽しんだ。