お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

手強いばあさん101と76

100歳の祖母が101歳に今日でなった。

お祝いに会いにいく。母と一緒に。相変わらずマイナス思考で私をあれこれジャッジしてはダメ出しをしてきたが、今日は聞きながら、自分で同意して一緒になって自分をジャッジしなかったので気にならない。

そうなのだ。結局は母云々が自分を辛くしていたのではない。私自身が、母の言葉をきっかけに自分をダメだダメだと批判し続けてきたからなのだ。

もっと自分を守ってやっても良かったのだ。ある時期から。親の言うことを全て正解だと宗教のように信じてしがみついていた。

私はもう、彼女の思ういい人でもいい子でも立派でもなくていい。

姉に比べて落ちこぼれで悩ませていると言われても罪の意識も持たない。

そんなこと私は知らない。

それと、私が私をどう思うかは、全く関係ないのだった。

最近、どうかしちゃったんじゃないのと言われましょうとも、いい。

私の価値基準は私が決める。

 

101歳の祖母は、今日はお誕生日だよと言うと、忘れてはいたようだが、

「10月23日なの?」

とすぐ言った。すごい。

「建前なんかどうでもいいから、結局楽しく元気でいるのがいいのよ。笑っちゃえば。」

本当にそう。

母に言われたことだって、笑っちゃえばいい。

また、わけわからんことゆうとる。と。

 

「あなたと一緒に海外に行くのが夢なんだから、もっとしっかりしてくれないと困るのよ」

人をやれ、外見がみっともないだの、ボロクソに言っておきながら、連れて行きたいらしい。

「勘弁してよ。そんな夢勝手に持たないでよ」

大爆笑して言った。

「あら、本気よ」

「わかったわかった、もっとボケて、扱いが楽になったら、適当なとこ連れてって、ほら、お母さん、ここがハワイよって言ってあげる」

「バカにして」

母も笑った。

あぁ。笑っちゃえばいいんダァ。

やっと光が見えてきた。

奴はまだまだ手強いけれど、こっちも手強くなってやる。

そういう関係もいい。