お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

そんな日はそんな日なりに

午前中のうちにカレーをこしらえた。

圧力鍋に玉ねぎ、豚肉、生姜、ポトフで残った玉ねぎとキャベツも細かく刻んで入れ水とルーと一緒にクミン、コリアンダー、タイム、を振りかけローリエの葉を一枚放りこんで仕掛けたらあっという間に出来た。

夕飯の保険。夕方になってもしんどければ、最悪これがあると思うと気が楽になった。

どうも調子がよろしくない。

豚肉は昨日、土曜の夜は鉄板焼きか生姜焼きにしようかと買っておいた、どんぐり豚のモモ肉、焼肉用。

もやしもピーマンもナスも買ってある。

頭の中には土曜の夜、ホットプレートを出した夕飯の構図が浮かんでいた。

イメージしていた土曜日になりそうもないなと見限るのは早い方がいい。

こんな土曜日、こんな食卓などと思い描いたようにはできないや、予定変更と、さっさとそれなりに切り替えれば、それなりの一日になる。

これまでずっと、気合いを入れれば動くはずだとぐったりしている体を「なにくそ」と立ちあがらせ、力ずくでやってきた。

出来ない自分、会わないタイミング、湧いてこないエネルギーとやる気。

高熱のように数字で、「あ、これは機能不可状態ですね」と提示されたらもっと落ち着いて休める気もするが、やはり主婦なのである。

自分は主婦なんだ。家を回すのは私だ。

そこが自分のアイデンティティーだと、どこかでこだわっているのかもしれない。

これすらやらなくなったら、私、存在する意味ないじゃん。

意識で思い描く自分の主婦像が頭にあり、その通りやれてやっと、よしちゃんとできたと安心できる。

 

夫に買い物を頼んじゃおうかなー。

いいよ。メモ書いて。

あれ、疲れてそうだから、頼んじゃ悪いかと思ったのに、意外とフットワーク軽い。

 

昼ごはんを食べてから昼寝しよう。

起き上がって何か作りたかったら生姜焼き。

もうだめ、って感じだったらカレーだけでいいや。

誰も私にちゃんとしたお母さんでいてくれなどとと要求してない。

勝手に一人、脳内イメージのちゃんとした私に急き立てられてるだけだったのか。

イメージって、存在しないんだから。

勝手に妄想してるだけだから、誰にも見えてない。

1時過ぎ。頼んだ品は簡単に手元に届いた。夫が冷蔵庫の中に仕舞うところまでやってくれるのを、眺めてあっという間に買い出し終了。

寝室のベッドにゴロンと横になる。

テレビもラジオも消して目を閉じた。

あぁぁ・・・。休まる。

もしかして私はずっと、妄想に自分を合致させることに必死になっていただけかもしれないなぁ。

 

そんな日はそんな日なりに。

のらくらのらくらお気楽ってこんな感じかなぁ。