地球を救うために
「私、もういやっ!こんなことやってなんの意味があるのっ?」
「あきらめるなっ。これまでやってきた努力が消えてしまう」
「でも、もうっダメっ!私疲れた!なんの成果も感じられない!手応えもない!もう疲れたわっ」
「ダメだっ。諦めちゃいけない。諦めたらそこでもう終わりだ。なんのためにお前はこの時代を選び生まれてきたんだ。このために。こうやって地球を、いや、宇宙を救うために生まれてきたんだろうっ!思い出すんだっ!」
「・・・そうね・・・。そうだわ、私、忘れてた・・・。そうよ、私はこのためにこの地球を選んで生まれてきたのよ・・・。・・・やるわ・・・。やるわよ。私、やるわっ!」
・・・と脳内妄想をしながら、ゴミ箱に手を突っ込み、リサイクル可能なプラスチックゴミを、別のゴミ箱に移し替える午前10時半。