お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

ずるい

今朝、起きて一階にくると、また・・。

息子が床で寝ている。これで4日連続だ。さすがにムッとくる。

シャッターを開けて、部屋に光を入れる。わざと大きな音をたて、不機嫌具合を表現する。一瞬、窓も開けて冷たい外気も入れてやろうかと思ったが、やめた。

「ん・・なんだ・・・」

目が覚め、私の不機嫌さと、自分の立場を理解したものの、とりあえず寝たふりを続ける息子。

私としても、言い分としては「何度も言わせるな。もううんざりだ、いい加減にしてくれ」くらいしかない。そしてそれはもう、言い飽きた。この件に関しては、もう半ば諦めている。半容認というところだ。風邪をひくのは本人だ。

なんとかやめさせようとしたときもあったが、何を言ったところで「ごめん、今日からやめる」と言われて「わかった」を繰り返すだけで、これ以上、新たな展開も思いつかない。

ただ、面白くないのは、やめてくれという私の主張を軽くあしらってやがるな、こいつ、と、そこなのだ。上で寝るとか、風呂に入った入らないということよりは、私の主張を軽く流しているという、そこ。

寝たふりをする息子に声をかけず、ゴミを捨て、お湯を沸かし、存在を無視して朝食の支度に取り掛かる。

いつものように「ほら、お風呂入ったら」とも「もう、いい加減にしろよぉ」ともこちらから会話の糸口を作らないのは、怒りマックスなのだというときの私のやり方。

私は怒ると黙る。静かに黙る。

 

「風呂、入るね」

むくっと起き上がり、洗面所に行く。

「・・・」

「入るね」

「・・・・どうぞ」

風呂場から息子の鼻歌が聞こえると、それがまた腹立たしい。

歌うのかよっ。

「出ました」

さっさと先にご飯を食べている私の顔を見ながらヘラヘラ笑っている。

知るもんか。朝食を向こうに用意してあるが、見て自分で勝手にやるがいい。

「あのさぁ」

「・・・・・・。」

「連日、毎晩、風呂も入らず、一階で寝てしまい、昨日においては1日寝巻きのままで、だらしない生活を送ってしまった。申し訳ない」

「というわけで、今日は俺が皿を洗わせてもらいます」

へ?

「気をつけます。ごめんね」

・・・ずっるいよなぁ。これだもん。

「・・・じゃぁ・・是非、よろしくお願いします」

 

鼻歌交じりで皿を洗う。

ずるい。