お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

会員番号2番

昨日読んだブログの中に、忙しいのになにからなにまでアクシデント続きで「もうっ」と気持ちばかり消耗してしまった1日をユーモアたっぷり書いているのがあった。

この人の表現はおもしろい。

自分の仕事と習い事に家事、2人の子供の学業、習い事、部活、学校行事と忙しく、それなのに頼まれると断れないという面倒見の良さから、オプションでいろんな雑事も引き受けて、いつも走り回っててんてこ舞いなのに、なぜか、悲壮感がない。

他人事として眺めているといってはそれまでだが、大抵の場合、状況を想像すると切なくなったり、祈りたくなったり、励ましたくなったりとつい、感情移入しがちなところがある私でも、なぜか、ニヤリとしてしまう可笑しみを混じえているのだ。

その人が、例によってその日もてんてこ舞いで苛立った。

「ブラックママン降臨!シャー!」

はじめ、これを読んだ時、意味がよくわからなかった。シャー?・・・ってなに。

どうやら猫の威嚇のように、シャー!。うまくいかないこと続きで「シャーシャー言いながら迅速に家に帰り」

ついに爆発したという。

「近寄ると怪我するぜ、シャーッツ!!」

私は妙にこのシャーが気に入ってしまった。

あぁ、もうっ!ではなくシャーッ。やれやれ、でもなく、あーあ、でもなく、しょうがないか・・でもなくシャー!

この響には力がある。音の響が浄化をイメージさせる。めげ切っていない陽気さもある。怒りもあるけど、どこか明るい。

わたしのよくやる、「ま、いいか」は大半は受容なのだが、どこかに諦めが隠されている。

諦め諦め、前に進むのと、威嚇し発散しながらも強く前に進もうとする力強さと陽気さと。

いいなぁ。シャーッ!・・・。

彼女に比べて私の日常はもっと針の動きが遅いので、あまり差し迫ったことは起きないが、それでも些細な引っ掛かりやなにをやってもダメな1日がときどきやってくる。

そんなときに「仕方ない」と自分をなだめる代わりに「シャーッ!」と言おう。

「シャーッ!シャーッ!シャーッ!仕方ねぇっ!今日はダメだ!」

と布団をかぶって横になろう。

 

ちなみに彼女のブログにそれを伝えたら「シャーの会にはいりませんか?」とお誘いをいただいた。速攻で入会手続きをした。おそらく、会員番号2番だと思う。

http://profile.hatena.ne.jp/mamannoshosai/

「ママンの書斎から」