お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

大人の会話

ブロッコリーを一口かじり

「かたっ」

と口から出した。

「あ、ごめん、固かった?もうちょっとチンしてこようか」

「え、チンできんの?」

「できるよ、加熱すればすこし柔らかくなるよ、茹でるようなもんだもん」

「そしたら熱くなるじゃんか」

こいつ、、、。君がいつも食しているのは茹で上げて笊で冷ましたものだからであって、茹でたてに塩降って食べるのが一番うまいんだというのは知らんのか。

「大丈夫だよ、熱きゃ冷ませばいいじゃん」

「いや、いい。今日は、いい」

「じゃ、ひとつ食べるから、もうひとつだけ食べちゃってよ」

「無理だよっ。なんで?こんな固いの、無理!」

「じゃ、その代わりに青汁飲んどきなさいよっ」

「のーむーよー!?あれは固くないからなっ」

「・・・ま、子供には無理か」

「子供じゃない。固いから残すんだ。そうやって突っかかってくる方が子供だろ」

「おこちゃま」

「おこちゃまって言うな」

「ちょっと固いくらいでブツブツ言うなんてよー。おこちゃま」

「おこちゃまっていうな〜!」

目の前でわざと固いブロッコリーをバキバキ食べてみせ

「さ、野菜食べたからクリームパン食ーべよっと」

 

これが20と49の口論。

大人な私たち。