お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

できたよ

「今日、やっと羊羹渡せたよ。ありがとう」

今朝起きてみると、夫からラインが入っていた。

7日初出社だから、8、9・・・。2日遅れか。

7日の晩に、ふと思い夫に電話した。

「お年賀、渡せた?」

「あ、まだ。なんか今日、挨拶周りで忙しそうだったから」

夫は要領よく隙をみてチャチャっとできる人ではない。

「あんまり間をおくと渡しづらくなるよ。明日、きっと渡したほうがいいよ。今年でそこの勤務が終わるからもういいやってするの、おかしいよ。去年渡してるんだから」

「わかった、明日渡す」

「昨日はお忙しそうだったのでって言えばまだ大丈夫だから」

そして、8日はあえて聞かなかった。

それでも渡せなかった、渡すのやめたと聞いたら自分がガックリするだけで、夫はもう、なにを言っても渡すまい。問い詰めたところで、渡したと嘘をつくか、意地を張って「もういいんだ」と不貞腐れるだけに決まってる。聞くまい。

連絡がなかったので内心、渡さなかったかもなぁと思いはじめていた。奴の性格なら渡したとしたら得意げに言ってくるはずだ。

また上等な羊羹を我が家で食べるのか。

半ば諦めモードに入っていたところに「渡せたよ」。

よくできました。頑張ったね。と画面を見てニンマリする。

昼休みに返信を入れた。

「よかったね。渡せて。よかったよかった。気になってたんだ」

「ありがとう」

どちらもまるで子供。