2018-12-10 天使 病院の中で聞いた素敵な言葉。 「ごめんなさいね。お気遣いできなくて」。 明るい声だった。 声の方を見ると、ショートカットの看護婦さんが、車椅子のお婆さんが診察室から出てくるときに、扉がうまく開けられなくているのにかけた言葉のようだった。 「ごめんなさね。できないものね。このまま会計まで一緒に行きましょうか」 苛立ってもなく、恩着せがましくもなく、いい人ぶってもいない、自然で爽やかなトーンだった。 お気遣いできなくて。 いい言葉だなぁ。