お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

不思議とホッとしている

今日は病院の日だっだ。

祖母の葬儀騒動の後、ガクッと体調崩したまま受けた採血の結果を聞きに行く。

回復しきれないまま検査を受けたものだから、正直なところ自信がない。この感じは、覚えがあるあの感じ。高校の頃、たいして勉強もせずに受けた定期テストが帰ってくる朝のような。

先生に怒られるぅ。

よく考えたら、勉強しなくても、養生が足りなくても、自分にかえってくるだけのことで、先生が怒る怒らないは関係ないのだが、やはりビクビクしながら診察を待つのであった。

「どうですか、まずは調子を聞かせてください」

先生の声は思っていたより明るい。少なくとも困った顔をしていないのでホッとする。

この一ヶ月にあったことと、ずいぶん、自分を叱咤激励しなくなり、急き立てるような焦燥感から解放されて、精神的にも穏やかになってきたことなどを話す。

「ではこの前の検査の結果のご説明をさせていただきますね」

数値は安定していること、コレストロールはなぜかほぼ正常値に近くなっていることを丁寧に教えてくれた。

平均点以下を覚悟していたテスト結果が、平均点越えをしていた時のような安堵感。

よかった・・・・。

「で、それでなんですけどね」

思いがけないことに安心していたら、もっと思いがけないことに、甲状腺の数値が少し怪しいという。低いらしい。

「低いとどういけないんでしょうか」

「元気が出なくなります」

ヒョエ。

だるかったり、朝起きられなくなったり、疲れやすかったり、浮腫んだりしますねぇ。

確かにこのところ朝は動きたくないくらいだるかった。

散歩もどう頑張っても、行きたくない日があった。

そのせいだったか。

「申し訳ないですが、今日もう一度、採血していってくださいね。もう少し詳しく調べてみましょう。詳しいコメントはその結果を見てから致します」

言われた通り、もう一度採血して帰ってきたわけだが、どこかホッとしている。

そうか。それでか。あの怠さは。

頑張れない自分を恥じていたが、こうやって「ここ、おかしいよ」と数値的に指摘してもらうと、納得ができて安心する。

なんというか、ゴロゴロしたがる心が市民権を得たというような、喜び。

不思議と清々しい。

見つけてもらってよかった。