お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

似た者親子

見事に怠惰に一日が過ぎてゆく。

夫と息子が今日は二人で出かける約束があるしく、昨晩、9時に朝食と言われた。

6時に起きて、散歩をし、7時に洗濯機を仕掛け、味噌汁を作り、またベッドに潜り込む。

この、もう一度寝るような、寝られないけれど気がつくとうつらうつらしているような、至福の時間。

 

夫と息子の行き先はdocomoショップだった。

月々の契約している家族全員で使えるギガ数が、10ギガなんだそうだ。

少ないらしい。息子は3人で使うのにあり得ないと言う。

前々から夫に増やしてくれといっていたが、「まぁそのうち」と流されていたのが、ついに夫をショップまで連れていくところまでは話を取り付けたらしい。

「だってさ、親父が向こうで携帯でYouTubeとネットとか見て、一人で使い切ってんだよ、俺、駅のホームで電車の遅延とか調べたくても、急いでいるときに限ってつながらないから困るよ」

確かに月末になると、散歩しながらラジコを聴いているとブツっと切れることがある。

そうか。あれは、そういうことか。

「じゃぁつまり、とうさんが私たちの分のギガも使っちゃってるってことだな」

息子に援軍を出す。

「まぁまぁ。気をつけるから」

今回ものらりくらりとかわそうとする夫に二人で言った。

「絶対、気をつけるって言っても、変わらないよな」

言い出したら聞かない息子の性格は、この夫譲りだ。

頑張れ。息子。

 

夕方帰宅した二人。

docomoショップのあと、蕎麦屋で天ぷらそばと天丼のセットを食べ、本屋に寄ってきたそうだ。

「親父に変な本、買わされた」

「何」

TOEICのドリル」

「で、ギガはどうなった」

「30にしてやったぜ」

「でかした!グッジョブ!」

「俺はやらないからな、TOEIC。やれと言われて渡されるのが一番嫌なんだ」

今度は夫からの反撃だ。

頑張れ、二人。