お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

風にのっていこう

ユーミンが届いた。

早速開けて、オーディオで聴く。やっぱり木製のスピーカーからの方が音が気持ちよく響く。

大事に味わって聴きたいときはこっち。

知らない曲がほとんどだが、安心するのはなんでだろう。

パソコンにダウンロードをする。動作が済むのを待ちながらライブラリのプレイリストを一掃した。

悶々としていたときに集めたメンタルに優しい曲のリストや眠れないときのためのリスト達。

何を聴いたらいいのかわからないけれど、気持ちを整えたくて闇雲にツタヤから借りてきたはいれたアーティストのものたち。

洋服も本も、心の隙間を埋めたくて手に入れたものは、一定の時がたつと、共鳴しなくなっていた。

苦しい時を支えてくれたリスト達は今見ると当時の自分を思い出して気の毒になる。

ありがとう。リストの曲達。一緒にいてくれて。

削除。削除。これも・・削除。

変わってきたんだな。私。

変わっていくんだろうな。これからも。

 

夫を見送って、つまんないと思う。

あれほど離れたくてそばにいると苦しくなったのは、麻疹のよう。

そこを一度は通過しないとここに至らなかった。

しっかり嫌いになって、全部好き。

母も、夫も。息子も反抗期には取っ組み合ったから今がある。

私も。

しっかり嫌いになって、放り出したくなった自分の人生と自分自身。

今はまぁ、出来のいい方じゃないけど、私は好きかな。私のこと。

 

ユーミンを好きになるとは。

夫がいなくてつまんないと思うとは。

息子が息子でよかったと丸々自慢に誇れる母になるとは。

母の子供でよかったと思うとは。

私以外の人になりたいとは思わない。

私でよかった。

 

新しいiTunesのプレイリストはスッキリした。

今の私が好きなものだけ集めた。

どれを聴いてもワクワクする。引き出しを開けたら好きな服しか入っていないというのは理想だがまだちょっと時間がかかる。けれど、こっちはそうなった。

新しい風が吹く。

 

結局私のアイデンティティは家族と自分のお気に入りを追いかけた世界と友達数人。

それだけだった。

 

家族があって自分の世界がある。