お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

48歳私の今年のイブ

今朝、母に夫が帰宅していたのに挨拶にちゃんと来なかったと叱られた。

言い訳をすると、帰ってきた早朝はまだ、あちらはシャッターが降りていたので、顔を出さなかった。夫がいるとは知らずに午前中、やってきた母はそこで帰っていたのだと知る。まず、ここで「あら、聞いてないわ」となる。午後、改めて挨拶にはいったのだが今度は母が留守だった。

夫自身も仕事の都合で出かけなくてはならず外出。彼は昨日は何度も出たり入ったりで、昼間向こうに帰る予定が事情が変わり、急遽、夜に一旦戻って夕食をとり、また急いで兵庫に戻っていった。

夕食後、風呂に入ったり、帰る間際にスーツケースのキャスターが壊れたりで、電車の時刻に間に合うかと慌てて家を出たので、私も夫も、母のところがそれっきりということをすっかり、忘れていた。

母にしてみれば、知らないうちに帰ってきて、声もかけずにまた戻っていったと寂しかったのかもしれない。

「うるさいこと言いたくないけど。私もお姉さんも、一応家族のつもりでいるのに」

こういう時に、うまく事情を説明できない。頭が回転しない。とにかく謝まったが、相当しつこくやられてしまった。

このダメージを引きづりつつ、買い物に出ると、今度は幼稚園の時のママたちに呼び止められた。二人ともとてもオシャレをして、美しい。お芝居を観た帰りだという。

化粧もせず、家着にコートを引っ掛けたままスニーカーの自分がなんとなくみすぼらしく感じて気後れする。

二人との会話もどこか表面的な空空しいものに思えて落ち込んだ。

スーパーはイブで華やぎ、自分はみすぼらしくどんより。

いや。違う。ここで自分をそんな風に思えばそういうことになるのだ。

私は、私で、それなりにやってる。これでいいのだ。

などと自分を励まし、帰宅すると息子が寝ていて、一人の夕食となった。

こんなイブを迎える年代になってきたんだなぁ。

寝転んで録画していた昼の番組を見ながら陸王を待つ。

最終回は見事、逆転ホームランのハッピーエンドだった。

ドラマ開始5分のところで夫がら電話があり「陸王見るでしょ。じゃあね」。

これが私にとっての一発逆転ホームラン。

たちまち、いいイブの夜になった。

今日全ての現象がここにつながった。ありがとう。