お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

幸せな時間

朝、歩く。やっぱり朝がいい。東京は朝の空気が一番澄んでいる。

街もまだ、完全にエンジンがかかっていない。道の落ち葉を掃く人。運動場で大会があるのか、大荷物でぞろぞろ歩いていく学生たち。

公園を一周だけにして家に戻って新聞をとる。

そこからは。ぐたぁっと過ごす。テレビの前のちゃぶ台にお盆に乗せた朝ごはんを持ってきて、ホットカーペットをつけて、腰をおろしたらもう、立ち上がれない。

ご飯を食べ、寝っ転がってテレビをつけて、うたた寝をする。この時間のために朝、散歩に出た。今日の運動はやってある。安心してなまけよう。

 

家にこもって昨日借りてきたCDをパソコンに落とす。

山崎まさよしさんの声があまりに好きすぎて、何回も何回も聴いているが、好きすぎて飽きちゃったらどうしようと思い始めた。今のところ、何度聴いてもやっぱりジンとくる。この鮮度を保つために、これからは少し、我慢しようなどと、分別くさいことを考える。

プレイリストに自分の好きな曲ばっかり集めた。山崎まさよしだけでなく、威風堂々とか、惑星とか、ルイ・アームストロングビング・クロスビーだの、めちゃくちゃだが、どれも私の何かを揺さぶるのだ。それをCDにして、オーディオで再生してみて、一人、悦にいる。

こんな意味もないことをやっている時、私は至福ゾーンに飛んでいる。

妻でも娘でも母でもない、ただの・・・何だろう。

この没頭しているのは誰だろう。

昔から私の中にずっといた、誰か。懐かしい誰か。

最近、時々こんな時間が現れる。

ぐーっと潜って、そこにいっているとき。

幸せなのだ。