お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

うちのネジ

帰っちゃった。

やれやれ。そしてキュン。そして、開放感。と、再びの緊張感。

するっと馴染んでするっと帰っていく。本人は移動する長時間をかけて、だんだんと車内で頭を向こうに切り替えるのだろう。

迎えて送るこっちは机がガタガタするような不安定感が戻る。あ、息子と二人の生活に私、気張っていたんだと、彼が帰るとき、気がつく。

机の脚が4本ちゃんとあるのに、がたつくときがある。おそらく長年使っているうちにネジが緩んでしまうのだろう。潜ってネジをきつく締め直すとまた安定して使い心地が良くなる。

夫はネジ締めオヤジ。

帰ってきて、緩んだところをぎゅっとしめ、家族が安定する。

今朝、息子がアルバイトで早朝家を出るとき、夫も起きてきて玄関で見送った。

3人それぞれハグをしあって別れるのがなんとなくのお決まりになっている。

「朝ごはんまでもう少し寝よう」

「では後ほど」

二度寝して起きると息子からファミリーグループにラインが入っていた。

「バイト頑張る、親父気をつけてな。母さんあったかくな」

ネジ。息子もぎゅっと閉めた。