お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

意味なく過ごす

昨日、深く考えて今日の私は、腹が決まっている。

今日、最後の1日だとしたら、私はこの雨の中、頑張って外に行く?

極端かもしれないが、私のように毎日、漠然とした不安と焦燥感に駆られている人間はこの、「今日で終わり」と過ごすことがいいように思う。

家族の言った言葉に込められたメッセージにも、自分の時間の使い方にも、その瞬間だけと考えると、かなり落ち着く。恐れる未来がないのだから。

毎日毎日、リセットしよう。

寝る時、「はい、これで今日もおしまい」としよう。

翌朝、目が覚めたら、その時降って来る現状に、その瞬間だけ対処しよう。

辛いと思っても、陽が暮れるまで。

翌日また、辛くても、それはまた新しい1日、その日で終わる。

そうやって1日1日をつないでいく。

不器用な私にはこのやり方がいいような気がする。

 

今日は息子を送り出した後、もう一度ベッドに潜り、布団に包まれてテレビをつけながらまた寝た。8時過ぎに起き出し、パンとポテトサラダ、チーズ、トマト、みかんとコーヒーとビスケットをお盆にセットして、ちゃぶ台に座る。

テレビをつけず、雨の音を聞きながら、

「やりたいことだけの日にしよう」と思うと、時間が急にゆっくりし始めた。

やりたいことが思いつかないなら、じっとしよう。

 

そう思うと、やりたいことって・・・・。

本を読む気分でもなく、ひたすら窓の外を眺める。

こういう時間に憧れながら、毎日、あれもやらないと、こんな過ごし方は建設的じゃないとか、私は一体誰の何を基準にゼンマイネジを巻いていたんだろう。

キリキリキリキリ、ぎゅうっと最後の最後まで、ネジを巻いて、チャチャチャチャチャっと機械仕掛けのように家事をこなし、運動をし、自分はこれでいいか、今日はこれでいいかとジャッジして。休まらない頭と体のネジが疲れて緩んで来ると、また、いかんいかんと、キリキリキリキリ、ネジを巻く。

 

あんまり空腹が続くと、お腹が空いていない気がしていたのに、食べ始めると自分が空腹だったことに気がついて、食欲が湧いて来るように、休んでみて、はじめて、「あぁ、疲れていたんだなぁ」とわかった。

ゆっくり時間が流れる中で自分を味わう。

 

先のことまで考えるのはよそう。今日一日。今この瞬間。

いつ切り取られるかわからない命。

一瞬一瞬、味わおう。