お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

いっこだけ

このところダンボールと格闘している日々と並行して生活のリズムが大きく変化したからと思われる「ちょっと不調気味モード」がやってきた。

だからダメなのよと、うなだれるのはもうやめて、そういうふうにできている身体なのだから「あぁきたか」と受け入れてみる。

怠ければ怠いなりに適当に休み休みそのままに過ごしてみる。

これまでは自分の不調を気合いで吹き飛ばそうとエンジンをガンガンかけ、動き回った。

コーヒーをガブガブ飲み、肉を食べる。食欲がないだの、胃が重いだのというのもエネルギーを入れなけれさらに悪くなる。飲み込めるなら食べるべし。動けるなら動くべし。落ち着きなく動き回る。

浅いのだ。

荒いのだ。

たくさんのことをこなしているが、料理もパパパっと入れて、煮込んで、とりあえず。アイロンも目立つ袖と襟だけちゃんとしてればいい、風呂掃除も、トイレの掃除も、やりながら「あとやっておかないといけないことってなんだっけ」と家事のルーティンを追いかける。

ざっとやる。たくさんのことをやる。けれど、心、ここにあらず。

そして、楽しくもなんともなく、ひたすら辛い。

 

怠い午前の今日。

とにかくご飯だけ。クラムチャウダーだけ一品作ればいいってことにしよ。

一つだけ作るということは、これをやっている間に、あれの下ごしらえを・・とか考えなくていい。玉ねぎ、じゃがいも、キャベツ・・かぼちゃも入れようか。

手際よくしなくていい。夕方までにできればいいんだから。

どうせなら野菜の大きさ揃えようか。

気のすむまで炒めよう。

一旦火を止めて。小麦粉・・バター・・・

コンソメ入れて、あさりの缶・・白ワインないから日本酒入れてみようか。

急がないから蓋をして弱火でじっくりじっくり。時間はたっぷりあるんだ。

じゃがいもをみる。「まだちょっと固いけど、まっいっか」は今日はしない。

何しろ時間だけはたっぷりだから。

ホロっと崩れるようになった。このくらいが好き。コンソメを吸い込んだお芋がほろほろ崩れるくらいがいいと私は思う。

牛乳・・豆乳も入れよ。

あり合わせの材料で作るクラムチャウダー

いつもめんどくさいから省くことを、なんとなくの思いつきで、ちゃんとやって作ってみた。

 

しんどいけど、荒くこなしてやったのパパパの料理より、なぜか満足度が高い。

今晩ご飯なに?

おいしいクラムチャウダーができてるよ。

それと?

それだけ。