お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

宣言

テレビに次いで、ついに録画をするブルーレイディスクも壊れた。

本当に突然のことなので、接続やなにかを夜、息子がいじくったのかと疑った。

息子は大学に行って、ここにはいないので、一人、あれこれ、コードを抜いたり戻したりしてみるが、どうも、配線の問題ではないようだ。

ネットもちゃんと繋がっている。録画したものも見られる。だが、3分ほどすると、ブチっと電源が落ちる。リモコンでスイッチを入れればまたちゃんと起動し、再生もできるが、また3分で切れる。

台風のせいかと今度は空を疑う。

いや、違う、家中の電化製品、すべて動いている。テレビの方も問題ない。これだけ、台風の影響ってことは、ないだろう。

こりゃダメだ。

・・・新しいのを買うのか。

一週間分の録画機能のあるあれ、欲しかったんだよねぇ。

「次、録画する方が壊れたら、あれ買いたいんだ」

と言ってっはいたが、まさかこう、立て続けにくるなんて。さては、機械に私の心が通じてしまい、やる気を失わせてしまったか。

不思議と今回は「よっしゃ」と気持ちが弾んでこない。そんなにお金使って大丈夫かなぁ。さすがに一人でつましく暮らしている夫に気がひける。

新しいの、欲しい。けど、お金が。良心が。うう。

息子が帰ってきたので、昼ご飯を食べながら伝えた。

「残念なお知らせがあります。レコーダー、壊れました」

「ええっつ。じゃ、あれ、買うの?ついに」

「いや、当分、買うつもりはない」

「なんで、じゃ、これから録画どうするの」

「諦める。」

「じゃ、俺、自分でハードディスク買うから、それ俺専用にしてもいい?」

「いいよ」

このとき、なんだろう、すごく、スッキリした。

あ、買わないことにはっきり決めちゃった。スッキリ。そんな感じ。

さっきまでは買いたくないけどなぁ、でも家の中に、故障している機材があるのって、気分落ちるんだよなぁ。それはそれでやだなぁ。

と思っていた。

今は、同じ状態なのに、息子に買わないのだと宣言したことで、息子がそれを容認して彼は彼なりの対処をする展開が開けた。そのことも手伝ってか、故障している機材だけどしばらくこのままにするということが、いきなり「有り」になった。さっきまでのモヤモヤとした葛藤は消えた。放置じゃなくて、意思を持っての保留。

この霧の晴れたような感覚。不思議。

それでよしと宣言するのって、こんな些細なことでもふわっと心を軽くするんだなぁ。

 

私は今の状態の、ぼんやりのんびり体力もなく、特技もなく、へんてこりんな私をしばらく、これでよしとして暮らします。

どんな風に自分がなるのか、自分で自分をコントロールしないで流れに乗ってみます。

しばらくそれでやってみます。

・・・と宣言・・・。

ちょっと、スッキリ。