お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

満足の中、うたた寝

 

冷蔵庫のお稲荷さんの油揚げ。先週、ズルして味付きのを買っておいた。献立に困った時にあると便利だと思ったのだ。いつか使おういつか使おうと思っているうちにあっという間に消費期限が迫ってくる。すでに2日、過ぎている。もううギリギリだ。午前中のうちに酢飯を炊いてゴマを入れて10個、作った。母のところに半分持って行く。今日は夕方から体操教室なので、喜んだ。

もう一つ、気になっていることを片付よう。

寝室の掃除。大喜びで決めた机の位置は、この数日の暑さで、もっとも暑苦しい場所だと気が付いた。南向きの日当たりのよい部屋のドア脇。窓を開け、ドアを開けても、そこに風は通らない。せっかくいい場所に落ち着き、気に入っていたので、無理やり座っていたが、やはり気温が上がってくると頭がぼんやりする。こりゃ失敗だ。このままじゃこの夏、ここにいられない。

思い切ってベッドを動かし、大々的に模様替えをし直した。

離していた二つのベッドを久しぶりに並べた。小さな出窓のそばに、机とステレオを置く。IKEAの椅子は夕日が見える所より、風の通り重視にしよう。あちこち動かし置いては座り、置いては座り、確かめ確かめ、ベッドの足元に置いた。そのそばに本棚。

やはり、ベッドを並べるのは自然な配置なのだった。無理やり離して、まるで兄妹部屋のように区切っていたときよりもぐっと広く感じる。

疲れ果て、IKEAの椅子に腰掛け本棚に手を伸ばす。一冊出して数行読み、目を閉じる。風が足を、頭を、顔を撫でていく。今度は机に腰掛ける。小さな出窓を開けてみる。スーッと乾いた空気が入ってきた。

よし。よし、よし、よし。どっちも成功。いい。

一人部屋の中であちこち動き回り、確かめ喜ぶ。

こんなことで満ち足りた気持ちになるんだ。

快適な温度と乾いた風。そして太陽。

さっそく何かしようと張り切って机に座るのだが、疲れた頭では何も思いつかず、次第に眠くなる。

寝ちゃお。

またIKEAの椅子に戻り、目を閉じた。

開けた窓からは近所の小学校の運動会の練習が聞こえてくる。

そして、風。

そして重い瞼。

全部、お気に入り。満足。