お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

地に足をしっかりつけなさいと、心の声が言う

春だ春だと桜が咲き、ものごと、生命、すべてがさぁっ始動!ってエネルギーを発散し始める。

ラジオでもテレビでも「春ですねぇ」「お花見もういきましたか?」「急にあたたかくなって、衣替え急がないと」と言う。

軸のしっかりしていない私は煽られて「なにかしなくちゃ。春なんだから」と自分もこの、自然の春祭りにしっかり参加して堪能しなくちゃと焦る。

じっとして。

じっとしよう。

心の声がそう囁いた。

 

つい、自分以上のものになろうとする。

ブログもたくさんの方が目を通してくれてるんだとわかると、なにか気の利いたこと書きたい、へぇって思われるようなこと発信できたらと高望みをする。でもそんなのわたしには、浮かんでこない。だってそういう風にできてないんだから。この人間は。

おおきな台風がやってきてはそれに揺れ、ちいさな花が咲いてればそれで喜び、家族と手抜きの家事と昼寝と散歩とテレビとラジオと本と気の合う友人と、その中をふわふわと呑気に暮らすのが好きな個体生物。

息子が学科を変更した理由を聞いてなるほどと思った。

「おれさ。何かを創る方をやりたいって思ってたけど、ちがった。俺は創って注目されたいんじゃない。それより、おもしろいものを見つけるてそれを観る方が好きなんだ。性に合ってる。だから、それを分析したり集めたりしてみんなに紹介することのほうがやりたくなったんだ。」

創る人じゃなくて眺める人。

わたしもそうだ。

発信する人よりそれを眺めて喜ぶ人族の一員。

やっぱり、なにより気楽が好きみたい。