お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

生きているということ

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寒い。けれど沈丁花も頑張っている。

主張もしないで、ただ、咲く。この健気さ、凛とした力にハッとする。

なにかをもらう。

なにをもらったんだろう。

 

昨日買った本を読んで過ごす。

おいなりさんと肉団子のスープを作っておいて、じっくり今日は読むぞと並べる。

昭和初期のエッセイと現代歌集と東京下町路地裏の野良猫の写真集。數十ページ読み進めては、取り替えて、合間合間に逞しくのんびりとした猫たちを眺めて癒される。

歌集は店頭でパラパラとめくったとき、あ、いいなと思うものと、何を言っているのかよくわからないものとがあった。解説もない。それでも買ってみた。

いいなと思うものを見つけると嬉しくて小さく声を出して読んでみる。

わからないものは謎解きのようで面白い。

何度も読み返すうちに「あ、そういうことか・・・」とストンとわかるときがくるかもしれない。そういう物差しのような本があってもいいかなと思う。

わからないまま、読んだ。

2時過ぎに息子が起きてきた。

たっぷりこの時間まで寝て「やってしもた」と言っているのが若者らしくて安心する。

健康なのだ。「あんまりお腹空いてない」と言いながら、卵二個で作ったひき肉入りのオムレツと枝豆、キウイ一個に大きな塩むすびと豆乳を平らげた。

夕方、夕食前に風呂に入る。ラジオをつけて湯船に浸かると冷えた体がぞわぞわっとした。

ありがたい。すべてがありがたい。

髪を洗おうと、シャワーを頭にかけるとふわっと脂の匂いがした。昨日の夜洗ったばかりでも、もう汗と脂の混じった匂いがする。

生きている力のようなものを自分から感じた。

 

 

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