お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

強くなるってそういうことなのかな

自分に優しくという意味が本質的にわからない。

わからないというのは悲しい。

ちょっとやってみるのだけれど、あんまり図に乗ったらダメだなとすぐ、戒める。

体が動かなくなって、やっと、もう、勘弁してあげてもいいかと、自分を許す。

自分を許す。それが自分に優しくなるということなのかな。

今朝、また、どうしても起き上がれなくて、そのまま寝てみた。息子も学校が休みだし、このまま寝たいだけ寝たらどうなるんだろう。

8時まで寝た。ぼんやり起き上がる。息子はまだ当分起きてこない。

シャッターを開けて、しとしと濡れている庭をぼうっと眺めた。

今、私は庭の湿った土の匂いを、好きだなぁと思ってここで、ぼうっとしているなぁ。平和だなぁ。生きてるって感じがするなぁ。

なぜか、心の中のつぶやきが台詞のように脳に聞こえてくる。あぁ、今、幸せを味わっているのね。と脳が心に返事する。

朝ごはんを作るのも億劫で、ビスケットとシャケの焼いたのの残りとチーズ。オレンジのゼリー。それとインスタントのコーヒー。

時間がゆっくり流れていく。

全てを許してみたらどうなるんだろう。

怖いと思うのは、脳。もっと許してみてよと叫ぶのは心。

脳には常識と過去の記憶が詰まっている。心は今しか見ていない。

今朝、庭の濡れた緑を眺めていたあの瞬間みたいに、脳が心の言い分を「しょうがないなぁ」って聞いてあげると私の中で仲良く満ち足りておさまっていくのかしら。

甘やかされた心は喜んでウキウキはしゃぐ。それを感じて脳は、「あれ、心が喜んでるとこんなに私も休まるの」って記憶の上書きをする。

何回も何回も小さな小さな上書きを重ねていけば、怖いものなどなくなるのかもしれない。