お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

不思議

調子が悪かったので床屋に行く夫に、買い物を頼んだ。

豚の挽肉400グラム。

「あ、冷蔵庫いれといた。ちょうど400グラムっていうのがなくてさ、ああなったけど、大丈夫だった?」

「あ、ありがとう、うん、充分。あれでいいよ、ありがとね」

寝起きでめんどくさかったのでよく見もしないでそう言った。400を少し超えていても少なくてもそう大したことない。

料理をしようと冷蔵庫を見ると肉のパックは2つある。挽肉270グラムになぜか肩ロース180グラム。

・・・これはどういう展開なんだ。

おそらく挽肉は探しても270が最大でそれしかなかったのだろう。

ではなぜそこに肩ロースが追加されたのだ。

生姜焼きを作って欲しいというサインか。いや、夫はそもそも生姜焼きがなんの肉からできているのかすら知らない。

挽肉のつもりで、一緒に二つ取り上げたら、実は下のが肩ロースだった。いや、あれほどなんでも細かくチェックするあの人が、レジや袋つめのとき、気付かないわけがない。

「ねえ、これなんで肩ロース入れたの」

声をかけれども、夫は

「ああ疲れた、お願いちょっと休ませて」と言って眠ってしまっている。

謎だ。

この人は本当に不思議な人だ。