お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

親友

高校からの友達と会ってきた。

一番、無理せず自分のことをさらけ出せる他人かもしれない。体調が今ひとつだから、もっと良くなったらと思いもしたが、私の場合、このなんとなくエンジンのかからない重だるい感じが日常かもしれない。そんなこと言っているといつまでたっても外界と接しないままお婆さんになっていくのか。自分の身体と折り合いをつける方法もそろそろ前向きに探っていかないと。

不調は不調なりにそのまま行ってみた。彼女にだいたいの状態を話し、時間を午後にしてもらい、食べられるものを食べられる量だけ食べる。いつものように相手に合わせることに注意をするのではなく、自分が楽しむことに意識を向けた。

結果的にはそれで何の問題も起きなかった。

あまりにワガママで悪いなぁ。

一緒になって景気よく食べてあげられなくて白けさせちゃって。

午後にしてくれって言っておきながら、さっさと4時には切り上げて。彼女はもっとゆっくりしたそうだった。

そんなことを思いながら帰りの電車に揺られていた。

「今日は楽しかったね。結局私も寄り道やめて、まっすぐ帰るところ。またおしゃべりしようね」

ラインが入った。

「こちらこそ、今日はありがとう。楽しっかった。やっぱりでてきてよかったよ。お昼ご飯も上手に付き合えなくてごめんね。こんな感じでよかったらまた誘ってね。」

「全然大丈夫。十分楽しかったよ。元気になったらもっと嬉しい。」

妄想がまた一つ消えた。

元気な状態じゃないと彼女を楽しませられないから申し訳ない。

もっと元気になったら。もっとやつれた顔じゃなくなったら。

そんなの待ってなくていいんだ。ダメならダメなりに。

あぁ。それが、友達かぁ。

私は勝手に垣根をあちこち立てて閉じこもっていたのかもしれない。