お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

並んで歩く

昨日の夕方、息子の服がどれも小さくなっていたので春物のシャツと上着を買いにユニクロに二人で行った。

連れ立って店に行くなんてことはそうそうない。お金を渡すから買っておいでと言っても面倒がって店に足を運ばないので、ここぞとばかりにシャツ四枚とTシャツ一枚、ダークグレーのブルゾン一着を買う。

「こんなにいいの?」

カゴいっぱいになっている洋服を全部買うと私が言うと、少し、遠慮気味に、でも嬉しそうに驚いて言う。

わかってないなぁ。女の子の親ならハンドバッグやブラウスや靴や化粧品やワンピース、全部買ってやらないにしても、何か一つ買ってやるだけで、その倍以上お金がかかる。洒落っ気のない息子はつまらないが安上がりで助かる。

「苦しゅうない。必要なものは迷わず購入」

わざと豪快ぶってレジに進む。

「1万5000円です」

20000円はかかるかなと思っていたので「お。もうけ」と内心ほくほくする私に

「すげえ。一万以上、一気に使っちゃった・・・ありがとな」

と上機嫌の息子なのである。

いつも行くスーパーのすぐ隣にあるユニクロ。徒歩5分。交通費もかからない。

二人それぞれ、ラッキーと心弾みながら、並んで歩いた帰り道。