お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

太陽

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今朝の日の出の瞬間。

日の出っていうけれど、ずっと存在するものが目の前に見えるようになる瞬間。

太陽はいつもただ、あるだけ。晴れの日も曇りの日も、台風や雪のときだって。

こちらにいる私は、今日は機嫌がいいとか、隠れたとか思い、あんまり辛い気候が続くと、機嫌が悪いのかとすら思ってしまう。

雲の下で起きてる現象と全く関係なく、ただあるだけなのに。太陽は。

 

息子が私のことを気にかける。

元気がないと具合が悪いのか夫がいなくて寂しいのかと聞いてくる。

返事が短い一言だけだったりすると、昨日のあれか、さっきのあれかと、自分が怒らせているのかと思うらしい。

彼自身が、若者らしく、1日の中で嵐のように猛々しく怒ったり、鼻歌歌ったり、ため息ついたり、ゲラゲラ笑ったり忙しい。

母親の私も、その表情と声と仕草に息をひそめたり、緩めたりしているのだ。

 

私達もただ、在るだけ。淡々と日々、暮らしているだけ。

太陽と違うのは、私の中に嵐も曇りも雨も晴天も台風も全部、あること。他人の天気に引っ張られそうになること。

心の中は自由。自分が自由でいたいのだから相手も自由でいさせてあげたい。怒りたいとき、ため息つきたいとき、一人になりたいとき、人恋しいとき、どれも我慢しなくていい。

それに振り回されず、けれど寄り添っている、安定した穏やかな天気の人でありたいなあ。