急にきた気分のいい午後
雨が上がった。
陽はまだ出てこない。
じっと待つ。待つしかできない。
まだ寒い。まだ。まだ。
ゾクゾクして、セータを着た。スパッツもはいた。そうしていないといられない自分が、又しても具合が悪くなっているのかと不安になりながら、着込まないといられず、今日は冬の格好をしている。
ねぇ。まだ?
まだだ。
明るくなってきた。
庭が光ってる。出た。陽がでた。
そうれと窓を開ける。
ちょうどさっき飲んだ頭痛薬も効いてきた。
自分が激しく体調を崩したのか、気圧のせいだったのか、頭が痛く、動く気になれずじっとやり過ごしていた午前中。
今日はこのままかもしれない。そうだとしたらそれまでだ。
そう腹をくくり始めたところにお日様が出てくれた。
なによなによなによ♪
薬が効いたのと気圧が変わったのとどっちも重なって
むくむく込み上げてくる嬉しさ。
ほうらね。
おんなじ1日、おんなじ体、おんなじ頭なのに、こうもくるっと変わっちゃう。
私は何もしていない。
待ってただけ。
急に気持ちのいい風が吹く。その時が来たらそれは一瞬でくるっと変わる。
私にできるのは結局、じっと待つだけ。
さっきまで泣いたカラスというけれど。
さっきまでどん底だった魂も急に浮かれて弾み出す。
魂って自分じゃどうにもならない。
お散歩行ってこよう。