お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

はい、終了。

三日で復活と言われて、それならできると思った。

今日で三日目。だから、もう、あの件は終わり、と当たり前のように区切れた。

もう、終わり。

はい、もう、もとどおり。

「夕飯の買い物行くけど、何か買ってくるものある?」

こだわりなく、いつものように母に声をかけた。

これまでは、あんなことがあった後は、ひたすら母の機嫌がなおるのをじっと様子を伺いなから待っていた。話しかけてくるのをじっと待つ。それまで、重苦しい空気の中で、二人の距離は緊張感を保つ。

今回は不思議ともっと晴れやか。

だって、もう、終わったんだもの。

母がひきずっていようが、まだ、私に腹を立てていようが、関係ない。

私は、終わったの。

一瞬、じっと私の顔を見て、私を伺う母。

それから、

「じゃあ、木綿豆腐」

私はやっぱり少しだけ強くなった。

母が好きだとちゃんと思えるもの。