居たら説教されるとこだった
昨日、家の中で転んだ。
ずっと二階の寝室で過ごしていたので、夕方のリビングはまっくらだった。
午前中のうちにカレーを作って置いたので、なにもすることはない。時刻は6時。御膳の用意だけしてまた上に上がるつもりだった。
そうだ。シャッター降ろしておこう。
テーブル向こうの窓に向かってスタスタ歩いていたら、ガンッとなにかに右足脛が当たった。と、思ったら、よろけ、そのまますっ転んだ。
ゴンッ!
なんか、この音はつい最近も聞いた覚えが…。
などと思う間も無く臀部と頭に鈍い痛みがはしる。右腕と右脛もひりひりする。
頭の衝撃は前回の方が強かったように思う。臀部は…さすってみる。大丈夫そうだ。
「っつー。」
頭をさすり、尻をさすり、そうっと立ち上がってみた。よし、骨は折れてない。
私は遺伝で骨が弱い。外を散歩していて一番用心するのはとにかく、転ばないこと、自転車、車にぶつからないことだ。
骨が折れてないのはうれしかった。母が脅すほどそんなに弱くはないのかもしれない。2回とも折れてないことは転んだダメージを軽々乗り越える喜びだ。
脛も腕も強打したので、血が滲んでいるが、全く問題はない。まさしく「こんなのただのかすり傷」である。
シャッターを力一杯降ろす。ふんばって力をいれても大丈夫だ。
真っ暗の部屋でも、自分の家、どこになにが置いてあるか把握してタッタカ動いたつもりが、思っていない場所に机があってぶつかった。朝、ここでご飯を食べようと動かしたことをすっかり忘れていた。よくお年寄りが家の中で転倒するという話を聞くが、こういうことか。他人事ではない。
これからわたしもそっちに向かっていくのだ。無精せず、電気はちゃんとつけ、階段は手すりにつかまり、己を過信せず暮さねば。
一晩明けて今日、洗濯物を干してはイテテテテテ。トイレの床を拭いてはアタタタタ。そして階段を昇ったり降りたりするたびに、臀部がドヨーンと痛む。
しかし、昨夜の失態は誰も知らない。
夫が居なくて本当によかった。
息子は・・・そういえばすっ飛んではこなっかった。