夢はどこまで追い続けるべきか
30過ぎたお笑い芸人二人組の一人にスポットライトを当てている。過去に一度だけ舞台で大爆笑のウケを体験し、そのときの感動が忘れられない。
もう一度、もう一度、今度こそと思い続けているうちに二十年近く経ってしまっている。事務所に所属もできておらず、不安定な毎日。
友人たちはみな家庭を持ち、居酒屋でかわいい我が子の写真を見せる。
「40になったとき、結果も出てない、家庭もないという、最悪の事態もありえますよね」
それでも彼は葛藤しつつも、新作漫才の台本を書く。
番組のタイトルは「夢をどこまで追い続けるか」。何年生対象のものなのだろう。
暗に「ほどほどにしとけよ」というメッセージが感じられて、消してしまった。
そんなふうに受け取ったのは私自身が受け身の人生でここまできたからかもしれない。
番組はひとつの問題提起としてこのVTRを撮っただけのことだ。
これを観終わったあと、教室で先生はどんなふうに話を持っていくのだろう。
生徒達はどう答えるのだろう。
綺麗事だけじゃ無理なんだよ、も正解。
誰がなんと言おうと、悔いなくやり切るのがいい、も正解。
好みの問題。
お願いだから先生の指導のしやすいようにとか、主観に任せた誘導はしないでほしい。
中庸であってほしい。
凸凹生きるのは苦しいけれど。凸凹を選ばなかった人がそれを否定するするのは抵抗がある。