お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

暮れの支度が始まる

いい感じで忙しい。

暮れの入り口がいつものようにヒタヒタと始まり、順調にその波に乗れている。

昨日はカーテンを洗った。乾燥した部屋にぶら下げて乾かすと、多めに入れた柔軟剤のいい匂いが部屋中に漂う。天気が良かったので窓を開け、風に乗った石鹸の香りが二階まで昇った。

その二階の寝室で年賀状の宛名を入力していた。

夫の赴任先の新しい人達をデータに入れていく作業なのだが、送られてきた名簿が、スマホで撮影し、ラインで送信されてきたものなので、拡大コピーしても、見づらい。ところどころ、数字の8なのか、6なのか見分けのつかないものがあるので、それを書き出して、後で夫に確認しないとならない。

いくらいい加減な私でも、名前や住所を「たぶん、こうじゃないか」とハッタリでやっつけるわけにはいかない。しかも、受取手はどんな人か知らない夫の職場の人達。数十キロ離れたところでしている作業なのに、落ち度があっては絶対にならぬと緊張する。

それでも、嬉しい。

去年の身体の状態では、このような舞台設定の私はあり得なかった。

気持ちも体調も、もっとずっと弱かった。

どちらもスタミナがついたのだ。

この一年、私は、大きく変化したように思う。

どこがといえば、うまく言えないのがもどかしいが、なんとなくそんな感じがする。

洗いあがったカーテンから流れてくる清潔な香りのする部屋で、年賀状の準備をする。

幸福な時間。

すべての流れにありがとう。