お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

本末転倒

可愛い切手を見かけて、買ってしまっておいたら、ハガキ代が上がってしまった。同じ理由で、前回の値上げの時に買った2円切手もまだ消化していないのに。

大事なものをしまう癖がある。

子供の時も、綺麗な便箋、4色の色がかける色鉛筆、サンリオのメモ帳、いい匂いのする消しゴム、外国のしおりなんかを、お菓子の缶に入れてしまい混み、時々蓋を開けてはニンマリしていた。

結局、あれ、どこ行っちゃったんだろう。使った覚えはないなぁ。

最近、作り置きを備蓄している。息子の帰宅が遅いので一人の夕飯にが多くなった。

一人のときは、その時の気分で気楽なものを食べたい。カツオのたたき、シャケの塩焼き、おから、しろあえ、小松菜とがんもどきの煮浸し。昔はこんなものを好んで食べたいようになるとは思いもしなかった。肉。肉。肉。肉。小松菜なんか大っ嫌いだった。

息子は今、肉、肉、肉、肉、の時期。当然、私の食べたいものを並べても喜ばない。そこで、彼用のエネルギー量の多いおかずを作って冷凍したり、冷蔵したり、ストックするのだ。

ハンバーグ、餃子、豚ひき肉団子、酢豚、ミートソース、鶏の唐揚げ、コロッケ。

ふっふっふ。これだけあれば、いつでも来い。急に帰ってこようが、急に要らなくなろうが、動じることもない。

冷凍庫を開けて、備蓄品が増えていくのをニンマリと見る。

困ったことが起きてきた。

私の習性。もったいなくてとっておきたい。減らしたくない。

冷凍庫にたんまりあるのに、もったいないから、今日は生姜焼き。

あれは、体調の悪い時の切り札だからと、とりあえず、今日はとんかつを揚げる。

そして、どうせならと多めにあげて、また冷凍。昼間、安売りのお肉を見つけると、また買って、備蓄する。

 

便箋は相手のために使うもの。相手を想い、その人の喜ぶ顔を想像して、綺麗な紙と封筒を送るのです。

冷凍庫の品は息子のために作ったもの。私がニンマリするためのコレクションではありません。

・・・明日こそ、使おう。もったいないけど。