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ただの毎日の中で。専業主婦の平和すぎる日常

自分の思っていること、ちょっと引っかかったこと。誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

マスクしてと言われムッとした話

近所に住むママ友が短期のベビーシッターを引き受けました。

彼女は大学一年のお兄さんと中学三年の女の子の母。

つまりベテランですが、現場からはかなり遠ざかっているので、引き受けたものの、時間を持て余すようで、お預かりの毎週水曜日、必ずうちに連れてきます。

「いい〜?」

いいも何も。もう連れてきてんじゃん。

いきなり来るので、めんどくさいのが半分。ちょっと頼られてる気がして嬉しいのも半分。

でもそれより何より、久しぶりに接する現役1歳児の愛くるしいことったら!

細胞全てが善。まっすぐ。

と、まぁその可愛いらしさを語りだすと話が別の方向で盛り上がりそうなので、本題に。

今週は水曜日は朝から雨。さすがにこの雨の中、連れてこないだろうと思っていたら来た。トイレに入っているとピンポーン。

息子が「今、トイレです」と言うと「じゃ、また来ます」と言って帰っていったというけれど。

「赤ちゃん連れてきたってことは雨止んだのかしら」

「傘さしてたよ」

うっそ。よほど持て余してるのかなぁ。

めんどくさいのでこのまま放置するか。義務はない。

義務はないけど、なんか意地悪のようにも思う。自分が。

でも、これは彼女の仕事。私が毎週フォローする必要はないのだ。

なんてことを葛藤しているうちにその葛藤自体がめんどくさくなって彼女にLINEする。

「今、どこ。大丈夫?」

「家に帰ってきた。お茶しに来ない?」

・・・。え・・。

「雨で出かけられなくて、時間が持たない」

しょうがねぇなぁ。

「今、いく。息子の昼ごはんもあるから、ちょっとだけで帰るよ」

「助かる」

この助かるって言葉にやられ、すっかりお助けマン気分で駆けつけました。歩いて5分の彼女の家に。

「きたよ」

「あ。いらっしゃい。今、この子、風邪ひいてるから、悪いけど、マスクして」

え?え・・・何?私が?マスクするの?

「そこにあるから」

どうやら私がするらしい。私がバイキンを持っていたらいかんということなのか。え、じゃ何で、彼女自身はしてないの?え、だってこの家の猫は?私?猫より要注意扱い?

納得いかない。いかないけどここは流れに押され、黙ってマスクする。

喋っているうちに群れるのと息苦しいの鬱陶しのとで、私はそっとマスクをずらす。鼻から下に。するとすかさず

「マスク、ずれてる。鼻をカバーしないと意味ないんだよ」

「あ。ごめん」

なんか自分がとても間抜けに思えてきた。

勝手に手助けしてあげる気分になってやってきたけど、細菌扱いされるということは、そんなに切羽詰まっていたのではなく、ちょっと便利に利用できる人くらいのポジションだったのか。私は。

もっと近しい信頼関係があると勝手に思っていた自分こそ独りよがりの自己中人間だったのかもしれない。恥ずかしい。

「じゃ、私、もう行くね。頑張って」

ざわざわしてきたので、長居せず、家を出た。

 

なぁんか、悲しい。

マスクさせられた。

マスク。

・・・。でも風邪引いてるのが心配なら、雨の中、外に連れ出しちゃダメじゃん。それくらいは許容範囲で、私にマスクさせるのかよ。

 

彼女を嫌いになりたくないので、他の解釈がないか考えてみる。

マスク。予防。マスク。うつさない、うつされないため。

もしかして。彼女は私に赤ちゃんの風邪がうつらないようにと気を使ってくれたのか!

私は虚弱体質で月一回大きな病院に通っている。六年前には過労から心身ともに崩れて倒れ救急救命に運ばれ、生死の境を見てきた。

4ヶ月の長期入院したのち、ゆっくりゆっくり元気になってきて、今はほとんどのんびり穏やかな毎日なので自覚が薄れていたけれど、他人から見れば細菌云々よりまた別の次元でハラハラする存在なのかもしれない。すぐ、倒れる人という。

傲慢だった。

恥ずかしい。

多分そうだ。私がフォローしてあげるなんておこがましいことで、彼女はよその赤ん坊の面倒見つつも私のフォローをしてくれたのだな。きっと。

もしかしたら、お茶飲みにくる?助かる。っていうのも、彼女なりの気遣いだったの?そうなの?

そうだとしたら本当に恥ずかしい。