ただ咲く
公園の入口脇に咲く花たち。
この斬新な配置は綺麗にまとまった花壇っぽくなくて好きです。
左にヒューっと背の高い花。なんていうんだろう。
「あぁ。どうして僕たちはこんなにノッポなんだろう。ひょろひょろ細いし。背が高い割にてっぺんの花はちんまりしててさ。みんなみたいに地面に近く、可愛らしく生まれたかった。きっと通ってく人たちも変な目で見てるよ」
「いいなぁ。あの黄色い花。すらっと背が高くて、頭もちっちゃいし。かっこいいよね。僕たちとちょっとランクが違う感じ。あぁ、今度もう一度植物に生まれるんなら、こんな平凡なフォルムじゃなくて、ああいう風なのがいいなぁ」
・・・・なんてこと、花は思わず、何も思わず、ただ、咲く。
清々しいなぁ。
私も、ただ、咲けばいいのだ。