お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

梅雨の朝

例によってリビングでうたた寝をしたまま朝を迎えてしまった息子に、直球で八つ当たりを受け、もやもやしている梅雨の朝。

「おはよう。6時だよ。朝ごはんの時間だよ。お風呂、まだなんでしょ。大丈夫?」

声をかけただけなのにさ。

最近、息子がここで寝てしまっても、ムッとしなくなった。けれど、荒い言葉と態度をぶつけられるという理不尽さは、どうしても慣れない。

 

なんでわたしは腹が立つのか。怒りの原因はなんなのか。ちょっと考えてみたらそっちは簡単に消えた。

風邪をひいたらどうするの。

こんなこと続けたら体が休まらない。

朝、お風呂に入るから時間がなくなって遅刻しそうになるから朝ごはんを食べないことになって、空腹のまま出ていくことになる。一度出たら帰宅するのが夜遅くなるのにそんなことで体力が持つのか。

もう!ってなるのは、全て自分のためだった。

要は、「わたしの心がザワザワする原因を作りやがって、もう!」ってことだったのです。

帰ってこないわけでもなく。どこかから血を流しているわけでもなく。呻いたり痛がってもいないし、泣いてもいない。昨夜の夕食のお皿は綺麗に完食されている。いろいろ悩みや心配事もあるようだけど、今日もちゃんと生きてる生きてる。

そもそも下宿していたら、こんな確認すらできないのだし。社会人になったらこんな光景すらも懐かしく思うのかもしれない。

いつか、遠いいつかから見返すと、不機嫌に出て行った息子にダメージを受けているこの感じも、過去の思い出になるのなら、ちゃんと味わっておけばいっか。