贅沢な時間
昨日はあれから反省と初心に戻ろうという決意のもと、カレーはやめて煮込みハンバーグとポテトサラダを真面目に作りました。
そういえば、結婚したばかりの頃は、毎日、ずっと台所で夕飯の献立のことばかり考えていたなぁ。お給料がまだまだ少なかったから、貝割れ大根とか、鯵の干物とか、豚ひき肉とか。腕がないから揚げ物ができなくて、狭い技術の中で一生懸命、作れるものを本から探してた。
あれから24年。腕前は大した進歩もないまま、手抜きの技ばかり身につけてしまった。たくさんのお皿を並べなくていいから、真面目な一皿。
真剣に心を込めて作ったものなら、それが翌朝や翌日夕飯に出しても、きっと決まり悪くない。
食卓に自信を。おのずと自分の自信にもつながる。
洋服も、思いつきで安い服たくさん持つより、本当に気に入った服を少なくと言う。
なんでも少なくていい。魂がよし、と納得するものを選んだり作ったりしよう。
ぬわんて言いながら、今晩は、できてるおいなりさんの油揚で作ったおいなりさん。と、作っておいた煮豚。煮豚と言っても圧力鍋で作ったから、手間をかけたかっていうと、心を込めて圧をかけました・・・という・・。
と、卵が余ってるから、甘い卵焼き。茹でておいたブロッコリとアスパラ、それにトマト、きゅうりに味噌。あ、あとポテトサラダ。
・・・魂を入れて卵焼きを作ろ。
どうしても手早く、さっとやるっていうのに憧れて、段取りを省きたくなるのだけれど、私の本筋はモタモタと不器用。
モタモタ段取り悪いなりに、丁寧に一つ、心を込めよう。
意外と、ゆっくりやるのって、自分は充実した時間になって楽しい。
洗濯物をたたむのも、パパッとやっちゃおうと思っていたけれど、のったりのったりお日様の匂いを嗅ぎながら、袖を伸ばしたりして畳むのって、豊か。
急がなくてぼーっと過ごしていいって、なんて贅沢なんだろう。