お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

あれ?あれ?

余っています。・・・・準備した食材。そのまんま。

初日は母が回転寿しに行きましょうとご馳走してくれました。夫も息子も大喜びで昼を抜いて挑み、山のようにお皿を積み上げていきました。

翌日、二人とも昼まで寝ていたので、昼です。昨夜、食べ過ぎた二人は、パンでいいというので、トーストを焼くだけで済みました。

夜です。「何か食べたいものある?」と、よい妻ぶって聞きました。いつも、ここで、なんでもいいというので、どうせ、そうだろうなと思ったので、形だけ。いい妻をやりました。

「カレーがいいな」

ビンゴ!カレーは作ってありますがな。あとはルーを入れるだけのとこまでできとりますがな。

それが昨日の夜。夫は久しぶりの家カレーだと喜んでくれました。枝豆とフライドポテトと、胸肉で作ったチキンナゲットでハンバーグはまだまだ隠し玉。明日、ハンバーグだもんね。

ところが、息子が、

「明日、ボーリング大会ともんじゃ焼きで、夜、いらない」。

ま、いいか。かえって二人なら、用意も楽だわ。

ところが夫が、明日もカレーでいいや。このカレーでいい。

ま。いいの?いいんですの?いろいろあるのよ。

「じゃぁ。とんかつでも揚げてカツカレーにする?」

「いや、カレーだけがいい」

ま。なんてこと。

そして、今朝は味噌汁と納豆に焼き魚の夫。息子は出かけるギリギリまで寝て、味噌汁、卵かけ御飯。

昼は・・誰もいない。

夫は義父に会いにいきました。横浜で中華を食べるんだって。

帰りは6時過ぎるかなぁ。たくさん食べるかもしれないからカレーでいいや。

そうかいそうかいそういうことですかい。

もう、こうなったら、明日はしゃぶしゃぶにして、ハンバーグも餃子もお稲荷さんも使わないんだもんね。

・・・帰るときに、しばらくの食事にって持たせようかな。

・・・いい妻ぶりたいし。

妥協しない

息子がアルバイトを始めようとしている。

お金が足りないらしい。

学校が月曜から木曜まで朝一限から、夜8時過ぎまで。帰宅はたいてい9時過ぎる。

水曜日だけは例外で2時半に終わり、6時前には帰宅できる。月曜の部活動がそこに加わるので、働ける日時は限られてくる。

コンビニやファストフードなら、一時間から、週一回でも雇ってくれるらしいので、そうすればいいのにと思うのだが、本人はやりたい仕事じゃないと嫌なそうだ。

大学の進路を決める時もそうだった。

先生に「どこそこ大学のなんとか学部なら推薦で決められるぞと」、囁かれても、「そこに行ってもやりたいことじゃないから入ってから楽しくない」と、断った。

だからと言って、選んだ今の学部がさぞかし優秀なところかといえば、そうでもない。どちらかといえば推薦で決めた方がネームバリューに関しては上だったと思う。母としては「もういじゃん、確かな方に決めちゃってくれぇ。聞こえもいいしさ。」と三者面談の時に叫びたかった。

今度のアルバイト。

彼はどこまでも妥協しない。やりたかった鉄道関係の仕事を見つけてきた。週三回、もしくは土日の八時間勤務。家から一時間かけて行くという。

「学生には相談に乗るって書いてあるから、とりあえずエントリーして、こっちの条件を言ってみる。人柄は自信あるから時間さえ都合がついたら大丈夫だと思うんだよね」

おお。この完全自分肯定感。私は暇な大学生だったけれど、仕事がわからなかったらどうしようとか、人間関係はとか、そういった不安で尻込みして、なかなか踏み出せなかった。

彼の基準は自分のワクワク感。確かにどんなにきつくても、やりたいことなら懸命にやる。

が、その反面、嫌なことは見事に切ってしまう。

高校の時、理数系が苦手な息子は物理は捨てていた。一切勉強していなかった。数学も1点をもらってきたときはさすがにしょげていたが、その後も結局変わらなかった。

幼稚園からそうだった。数カ所見学に連れて行くと、自分の行きたいところを自分で決めた。小学校受験は、みんなと同じ小学校に行くと言って、しないと言い、小学校4年生になったとき、突然、塾に行くと言い出し、小五で受験すると宣言した。受験校も塾の先生と自分で決めてきた。もう、親は後からついていくばかり。

あ、ここで決して誤解しないでいただきたいのは、だからと言って成績優秀でもなく、ガリ勉するでもない。さえない順位で塾のクラスを上がったり下がったりして、私はハラハラ。そして小六の夏、突然、漫画をダンボールに封印した。そこから猛勉強が始まり、なんとか私立に滑り込んだ。

彼なりに何か考えているのだ。

それは4歳のときから知っていた。私がイニシアチブなど握れない。何か決めて生きている。嫌なことはしない。ハマったらとことんやる。

私は違った。嫌なことでも周りが悲しむかもしれないとか、しんどそうとか、いろんな理由をつけて、自分の一番したいことと違う道をいつも進んだ。流れに流されまくってここまでたどり着いたこの私から、どうしてこんなに意思を曲げない男が生まれたのだろう。

今、大学に入って息子は初めて毎晩徹夜して課題に取り組んでいる。おわらねぇおわらねぇと言いながら、これまでの人生で一番勉強を楽しそうにしている。

直感と好きとワクワクに妥協せず駒を進めるとこうなるのか。

アルバイトは相当言いたい放題の条件を言っているので難しいかもしれない。でもやっぱり私にアドバイスなどできない。

そばで、ワクワク劇場をハラハラドキドキしながら観戦するばかりの母である。

安心

買い物に行く。

迷わず、安売りのひき肉500g、玉ねぎ、人参、鶏もも肉400g、豚ロース肉、鶏ミンチを買う。

帰ってきて、一気にハンバーグ6個を焼く。その焼いたお鍋で玉ねぎ人参と余ってたシメジを炒めて残りのひき肉を入れてさらに炒める。冷凍してあったロールキャベツの時のトマトソースをチンして入れる。これでミートソースということにする。

豚肉はだいたい一人前ずつラップして冷凍する。生姜焼き用。ハンバーグもラップして冷凍した。かぼちゃを煮る。麺つゆで即席きんぴらを作る。ブロッコリーを二株、チンしてタッパーに入れる。ミニトマトも洗ってタッパーに入れた。

今日はここまで。明日、鶏肉でカレーと照り焼きを作ろう。胸肉はそぼろにしよう。

展望が見えてきた。

冷凍庫に隠し玉があるという安心感。ブロッコリーが山のようにあるという安心感。

 

どうせ、帰ってきても、パソコンやテレビでゴロゴロするんだろうから、私も借りてきた漫画と読みかけの本とで、ダラダラするのだ。これだけあれば、時間もかけずに作れるし、第一、迷わない。

とたんに夫が帰ってくるのが楽しみになってきた。

よかった・・・原因が食事で・・・。