読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ただの毎日の中で。専業主婦の平和すぎる日常

自分の思っていること、ちょっと引っかかったこと。誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

2000円

午前中、衣替えをした。夫が自分の衣服を全て持って行ったので、自分のセーターだけ。出す方も、息子は去年まで制服だったので、私のもの。

気に入っていた綿のスカートや綿のカーディガンとの再会。その場でスウェットと裏起毛のトレーナーを脱ぎ捨て、着替えた。

セーターを二枚洗い、あとは、たたんで、ケースにしまう。防虫剤がないな。隣にあったかなと聞きに行くと、姉が一人で二階の自室にいた。

「去年のでよきゃあるよ。取りにおいで」

助かった。部屋に上がっていくと、とっちらかった部屋で呆然としてる姉がいた。

姉は掃除ができない。本当に下手。

今日も、母に怒られて、帰ってくるまでにキレイにしておくように言われて掃除を始めたものの、あまりのひどさに、自分でもどこから手をつけていいのかわからなく、やる気も萎えていたところだった。

「これ、どうしよう・・あなた、今日、暇?」

じっと私を見る。そう。いつもこのパターンで手伝うのだ。そして、大抵、手伝い始めてると、姉はなぜか手を止めおしゃべりを始め、私ばかりが必死に片付け、翌日、熱を出すのだった。

疲れていた。芝刈り、どぶさらいに続いて、今衣替えをしたところの私は、これが済んだら、昨日録画したドラマと漫画でたっぷりダラダラするつもりだった。

それでも放っておけない。

ここでぐっとこらえて「いいよ。」と私が言い、「恩にきる、今度お茶おごる」と姉が言う。私は我慢しつつ、手伝う。

それって、私の本音じゃない。私はそんなに出来た人間じゃないんだ。

「いいわヨォ。バイトなら、喜んでするわよ」

「・・・2時間、二千円でどう」

「お受けいたします」

本当はお金をもらっても、疲れているから勘弁してほしかった。けれど、なぜか当たり前のように使われることに抵抗したくなった。

案の定、姉はその間、はしゃいでベラベラ喋り、たいして働かず、呑気だった。そして私は黙々と洋服をたたみ、埃を拭いて、本を片付け、机を整理し、掃除機をかける。

途中、時計を見る。あと30分。あと少しならなんとか頑張れる。二千円の分はしっかり働こう。

ゴミ袋3っつ。すごかった。

どっと疲れた。

でも、今日は恨みはない。だって仕事だもん。

お金ってすごい。

今日は自分で自分の労働を始めて金銭対価ありと認めた日。