お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

ガッツだぜ

昔から全身全霊で人を励ますと、翌日、虚脱状態になる。

多分、自分を器以上に見積もって、力の限りを出しても、自分は大丈夫だと奢っているのだ。

小学生の時からそう。いじめっ子に対決を挑んだものの、最後は自分が大号泣する。

今日も朝食が入らなかった。どうしようもなく吐き気がして、ゼリーも飲み込めない。昨晩はもりもり食べて、食後にアイスも食べたというのに。一晩で私のメンタルに一体何があったのだろう。

・・・あ、食べ過ぎ・・・?

ビスケットとチーズを食べ、夫の荷造りをする。

夫は昨夜、赴任先への挨拶と下見がてら一泊の出張から戻ったばかりだが、向こうで相当の洗礼を受けたようで、帰宅するなり

「あ〜。俺と結婚してくれてありがとう〜。本当に家族がいてよかった」

を繰り返している。そして、また机にかじり付く土曜日。

今日は靴、台所の雑貨、ホットカーペットの洗濯。

「母さん、朝から動いてばかりいるね。少しはのんびりしな」

息子が言ってくれる。そう。私は忙しいのだ。

まだまだやらなくちゃいけないことが山積みで、さっさとこんな梱包終わらせないとならぬのだ。

三月のライオン。全12巻。ツタヤで借りて、明日、返却予定日なのである。昨年、喉の嚢胞をとる手術をするため、一週間ほど入院した時、はまった漫画。私は漫画はあんまり読まない方なので、暇つぶし程度の感覚で借りた。

映画化、決定!という文字に「映画になるくらいなら、面白いのであろうな」と半分、疑いつつ、借りたのだ。

ま、漫画だしなくらいに。

これが・・・切ない。もう。グイグイ、引き込まれた。

病室でいつ覗いても私が真剣に読み込んでいるので、看護婦さんにもしまいには

「今日はどこまで読んだ?」と聞かれたくらいに、引き込まれてしまった。

もう、この映画は絶対見るっ。そう、決めていた。

映画はもう、公開されている。キャストも、ドンピシャだと思う。もう、行きたくて行きたくて、たまらない。

夫が無事、赴任した暁には。

その前に、筋のおさらいをしないといけない。

映画化するにあたって、どこをどう、切って、脚色したのか、わかって観たい。

というわけで全12巻。

必死です。あと、3巻。

何度、単身赴任の準備と家事との合間で疲れ果て、投げ出そうとしたことか。しかし、そのたびに、「いや、ここで諦めたら絶対、後悔する。映画館で。」と自分を奮い立たせ、どうにかここまでたどり着いた。

これから買い物に行き、また、取り掛かるのだ。

頑張る。私は。

 

しかし、この意欲と根性とが、学生時代に発揮されなかったのか。

私にもこんなガッツがあったのだ。