ホモ・サピエンスと一緒に暮らす生物は「生き物たち」じゃない
パソコン画面じゃないとちっちゃくてなんだかわからないかなぁ。
写真の中に文字が書いてあるんです。
生き物にカメラを当てるとそれがなんと言う生物なのか教えてくれるアプリを見つけた。
散歩の時や庭で出会う小さな命のあるものたち、なんて名前なんだろ・・と一瞬気になってもそのまんまの私にとってこれは楽しい。
本来、実際目の前にいる生物にカメラを向けて使うものなのだが、静止画に向けても反応してくれる。
上の写真も、京都の高雄を歩いていたとき見つけたカタツムリなんだが、ちゃんと「ヒラマキミズマイマイ」と教えてくれる。カタツムリでなくて「マイマイ」なんだ。
いつだったか庭にやってきて雀もヒヨドリも追い払って柿を鱈腹食べ尽くしていったコヤツは「ワカケホンセイインコ」。
なんだあの、オウムみたいな奴・・ってのがたちまち「ワカちゃんかぁ」と憎めないあいつになる。
名前を知るって不思議だ。距離がぐっと縮まる。
何科の何と学識名に、その生態についての説明が数行、簡単に表示される。
それをとっかかりに「わかけほせ・・」と検索した。
外来種でもともとは飼育用だったが近年、野生化しているらしい。
そうなんだ。それでうちに来たのか。
「ワカちゃん」の事情を知ると「あんたも大変ねぇ」とまた親しみが湧く。
こうやって何でもかんでも調べたら、本当に地球上の生き物みんな友達ってことになってきそうだ。
「虫たち」じゃなくて、「庭の住人たち」
あ、じゃあ、あの子はどうなんだろう。
いつもやってくるあの子。
え?
ネコ科のなんとか・・とか出ると思ったのに。
スノーシュー・・。
検索検索・・ 猫の品種の1つ。原産国はアメリカ、アメリカン・ショートヘアとシャム (ネコ)との交配により誕生、瞳の色はブルー。名前の通り、足がスノーシュー(雪靴)をはかせたように見える。・・・
き、君、外国猫だったの?てっきり日本野良だと・・なんだか実は、やんごとなきところのお姫様だったかのような衝撃を受けた。
どうりであのふてぶてし・・じゃなくて、堂々たる威厳。
人んちの庭のど真ん中でお腹出して昼寝するわけだ。住人が帰ってきても逃げもせず「フン」と一瞥し、また寝転ぶあの図々しさに只者ではないと思っていたがそうであったか。
スノーシュー。響きだけでも気品があるような気すらしてきた。
念の為、他の写真の上にカメラをかざす。
あれ。
今度はネコ科だけで逃げた。
ちなみにこの数字のパーセンテージはこのアプリが表す自信度なんだそうだ。
信憑性16パーセントでネコ科だが、スノーシューだと85パーセント。
やはり姫説濃厚。姫だったのか。野良姫!
しつこくもう一回、また別の写真で確認。
・・・・・・。
ネコ科の16パーセントより4パーセントアップで自信があるということらしいが、これは・・・やはり違うんでないだろうか・・。
まあそこそこのお付き合いで半分信じて半分遊ぶことにしよう。
・・・間違いない。
・・・・。
私を写して「ナマケモノ」とか出たらどうしよう。
怖くてやれない。
夫にこのアプリを向けてみなくてはならない。あの生命体も謎が多すぎる。
「未確認生物」と出ることもあり得る。98パーセント。
アプリ名【LINNE LENS】
無料版は一日10種まで。490円の無料版だと制限もなく、動物まで認識の幅が広がります。
私はお遊びで身近なものばかりをかざしては満足していますが、本来は第一弾として日本の水族館にいる生き物に対応して作ってあるらしいです。
全国の水族館の水槽の前にかざすと動き回っている魚だけでなくトカゲなどの爬虫類、エビカニの甲殻類、軟体動物(イカ・タコ)、刺胞動物(クラゲ)なだ幅広く認識してくれるそうですよ。息子が小さな頃、これがあったら楽しかったろうなぁ。
水族館だけでなく川や海でも使えるらしいので旅先で見かけた生き物が「お友達」になるかもしれません。
アプリの名前のリンネはカール・フォン・リンネさんにちなんで。