お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

いい一日

何か特別なことをしたわけでもないのに1日が過ぎた。

朝食を作り食べ、ぼーっとして、洗濯物を干し、トイレを掃除して階段を拭く。

またテレビをぼーっとみて起きてきた息子と少し喋る。そっからお皿を洗い冷蔵庫に残ってシナシナになりそうなナスを何にしようかと思いながらとりあえず素揚げして、ついでにピーマンも素揚げして、大根おろしとポン酢にさらにお酢を入れてなんちゃって南蛮漬にする。

既に昼。

乾いたシーツを取り込んでセットする。枕カバーをやるころには暑さでぐったり。雑に取り付けてしまいには放り投げる。

ちょっとのつもりで本を読み出す。

一時ですとラジオがいい、いかんいかんと下に降りる。

お昼を食べようとツナとトマトのイングリッシュマフィンを用意するが、朝、絶対今日やろうと持って降りてきておいた、ワイシャツ3枚がぶら下がっているのが目に入り「ご飯食べたら嫌になるから、これだけやろう」とやる。暑さで手を抜く。袖ぐりと前たてとえりさえしっかりやればいいとする。

ささ。食べよう・・そこにヌオーっと息子が

「なんか食べる物ある?」

普段なら勝手にどうぞとするところだが、この一週間でちょっと細くなったので

「ホットケーキでいい?」

と甘やかす。

ホットケーキ、上手に焼けた。

最近わかったのだ。早く早くと焦らず、じっくり低温で焼くのがいいみたい。お肉も。手早くは私にはあまり向かない。

「なんけすげえふわっふわだな」

「まあな」

二人でテレビをつけながら食べる。

「母さんも午後はゆっくりしろ」

薬を飲んで「じゃ、俺は二階にいるから」また優雅に上がっていった。

すでに3時。

おっかしいな。なにもしてないのに。今日の午後は録画していたのをのんびり観るはずだったんだが。

買い物に行って、夕飯までダラダラしよう。

パッと行ってパッと帰るつもりがポイント5倍デーでついつい買い込む。

キュウリが5本で100円。見切り品。でも十分美味しそう。糠味噌にはこれでいいんじゃないだろか。

今夜はアジの干物にトリじゃがとさっきのなんちゃって南蛮。。。と枝豆ご飯にサラダ。

決まると落ち着く。

家に着き、冷蔵庫にしまいながらスイカをつまみ食いする。

さっそくさっきのキュウリをつける。代わりにカブと大根を取り出す。

ここで4時半。

もうこうなったらシャワー浴びちゃってそれからのんびりするか。

風呂上がり。さーて・・・とそこに母が来た。携帯の画面が暗くなったのをなおしてと言う。

ああ、こうするんだよ。あ、そうなの、ありがと、息子くんは?二階だよ。まだ寝てんの?うん、まだ薬飲んでるからだるいんじゃない?だって熱下がってんでしょ。うん。一日中ダラダラ・・いいの?みんな就職活動はじめてるんでしょ?うん。彼も色々考えてるみたいよ。大丈夫。本当に大丈夫なの?本当に。大丈夫。あの子は幸せになるように産んどいたから。絶対大丈夫。

またわけわかんないこと言って・・・・帰った。

やれやれ・・どうも母に突っ込まれると自分ではこれでいいと思っていることでも一瞬ぐらつく。

さて録画・・「ちょっと失礼」母再来・・・。

6時。

おっかしい。流れに任せてタラタラ動いていただけなのに。

まとまってだらっとするのは意外と難しい。

おかしいなぁ。特に忙しい日でもなかったのに。

だけどなんだかいい。

ワイドショーを観ながら息子とおしゃべりをした時間。

母の世間話を聞いた時間。

短いワンショットがクイックイッと割り込まれる。

家族の流れに乗る。

家族の間で暮らす。

すっかり遅くなって洗濯物を取り込みにベランダに出るた。

西に真っ赤に焼けるような空がビルの隙間からカッと見えた。

あぁ平和だ。

神様ありがとう。