お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

当たり前の中の

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ポキっと折れてしまった枝先を土に挿して生き延びてくれたミニトマト

ひとつ、立派な実をつけてくれました。

誰もみてなくても。そんなのおかまいなし。

ただ、生きるのみ。

健気だなぁ。

 

数年前、排泄も自分でできずオムツをしていて、それが寝返りができるようになって

車椅子に移ってトイレにいけた日、嬉しかった。

立てるようになったとき

歩行器を使えるようになったとき

先生の手を握りしめて階段の練習

一段が三段、今日は降りてみよう

退院間際の物干しのリハビリが力がもたなくて全部できなかった

 

今日、朝食をつくり、掃除をし、洗濯をし、ハンバーグとミネストローネを作って買い物に行った

本当にそれだけの一日

だけど私にとっては奇跡

夫が早く帰ってきて

「トンさんと結婚できてよかった。結婚してくれてありがとう。トンさんがいなかったらのたれ死んでる」

と何度も言う。

もし本当にそうだとしたら

たった一人の人でも幸せにすることができたのなら

私の人生はなんて恵まれているんだろう

照れもせずそんなことを嬉しそうに言ってくれる人に出会えた

当たり前が当たり前じゃないんだ

私も照れずに奢らずいじけず素直に力一杯生きよう