お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

悦び

 

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先日の大雨の翌朝、ミニトマトの苗の先っぽが折れていた。

折れてはいるが、ほそーい筋のところでかろうじてくっついている。どうしたもんかなあと困って突っついていたらポロッと取れてしまった。

なんだか後味が悪い。最後のトドメをこの手で刺してしまった。

折れた先っちょを拾い上げたが、捨てる気になれない。もうダメなんだろうと判っていても自分が加害者かと思うと、どうにか生きてくれないかと思う。

ツツジみたいに挿し木にならないかな。諦め半分、脇に挿しておいた。

それがまあ。

二、三日たつとヘロンヘロンだった茎がズシッと手応えをみせた。

根付いたんだ。すごいなあ。

己の罪が許されたようでホッとする。

折れた方の元の茎はそこから先は伸びようとしない。そのかわり、短い茎にみっちり大きめの実をつけた。

それでよしよしと思っていたら、それがまあ。

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健気にそこからまた小さな花を咲かせ、一個の実をつけた。

なんと。

よく観察するとまだ咲くつもりの蕾がついている。やる気満々だ。諦めていない。

なんか励まされるなあ。