お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

夏の課題

でている。出っ張っている。明らかに、以前と違う。

こ、これは、、、、ちゅ、中年太りっ。

夫である。どうも単身赴任を終え帰ってきてからの背広姿が違う。なんというか、張りがあるというか、元気一杯というか、パツンパツン感があるというか。

男の人が太るときはお腹からなのか、彼の場合顔がまるくなった印象もなかったので気がつかなかった。しかし、先日、玄関に立つその姿をじっくり見て驚いた。ワイシャツを止めるボタンがピッチリである。たしか赴任前はもうすこし、肌とボタンの間に隙間があったような。

こっちに帰ってきてからの食事は赴任中の不摂生をとりもどそうと、ガンガン野菜中心、お肉たっぷり、ご飯少なめに切り替えていたのですっかり油断していた。むしろ、もう三ヶ月もたった頃だしだいぶ、改善されているんじゃないかと思っていた。

甘かった。奴は向こうで相当やりたい放題をしていたのだ。おそらく、あの膨れた中身の大半はビールと牛丼と回転寿司と柿の種だ。

しかし、一度として向こうに行って食事を作って置いてやらなかったので責めることはできない。にっこり笑ってこっちを見ている夫に、うっすらごめんよと心が痛む。

腹をでっぱらせ、ほっぺを光らせ嬉しそうにこっちを見る。ああ、かわいそうに。きっと本人もこの一大事に気付いていない。いや、気がついているには気がついているであろうが、それがどんな危険なことかと判っていないのだ。

止む無し。

糖質制限を強化するしかない。

ビールを飲んでもご飯を食べて〆にするほどの炭水化物好きには酷かもしれないが、こういうことの対応は早い方がいいに違いない。食後のアイスもお煎餅も当分諦めてもらおう。私が買って置いておかなければいいのだ。

けどなぁ。これから好物のトウモロコシの美味しくなるころ。焼きそばも。いや、今年の夏は彼に新たな美食の世界を開いてしんぜよう。酢玉ねぎだ。酢大豆だ。鯖だ。野菜だ。

と、なると。

こっちも、今日は面倒だからカレーってのもそうそう使えなくなるなあ。

おもしろいから黙って献立を糖質引き気味にして、どう変化するか見ていこう。

私のこの夏の自由研究、「献立工夫による夫のお腹の変化について」。観察日記、つけよかな。