草むしり
台所のポトスが元気がないので、少し大きめの鉢に植え替えることにした。
庭の土を足そうと出たら小さな草があちこちに生えていたので、なんとなく抜く。
すぽすぽ気持ちいいように抜ける。
草むしりは、やらないとって思って始めると、始めたときから終わりを狙っている。ちょっとむしっては全体を振り返り、成果を確認する。ずいぶん抜いたつもりでいるからさぞ、綺麗になっているだろうと眺めると、自分が夢中になってやっていたのはほんのちょっとのちっぽけなところだけで、周りにはまだまだたくさんぺんぺん草が生えている。
今日は庭をスッキリさせるぞと気負って始めたのだったら、ここでげんなりしてしまう。やれどもやれども終わりが見えずに気持ちがなえてくる。
背中にお日様背負って気まぐれに始めた草むしりは、成果を期待していない。
気が乗ったからやっている。作業を面白がっているから出来不出来は気にならない。むしろ、そんなものはどうでもよいのだ。
なんか人生と似てるなぁ。
成果云々より今、今、今を気の向くようにやっていると自分の人生の出来不出来より、面白いかそうでないかの方が重要になってくる。
そんなことを考えているうちに、草抜きも飽きてきた。
もうひと頑張りすれば今日中にスッキリできる。そのうちあっという間に雑草が芽吹いて庭中埋め尽くすだろうから今のうちにやっておくといいのだろうな。
・・・なんだろうが、疲れちゃったからもうやーめた。
面白くなくなったらそこまで。
続きはまた気が向いたとき。お楽しみにとっておこう。