あきれつつ苦笑い
ときどきこのブログを抹殺してしまいたくなる。
自分が浮き彫りになり鏡のように跳ね返ってきたとき、そうなる。
昨日がそれだった。
結局わたしは悲しかったのだ。
それを夫にこぼすのは困らせるだけだし、それほどの事でもないし、友達にわざわざ聞いてもらうような話でもない。
それでもなかなか抜けない小さな魚の骨のように、何日経ってもチクチク痛む。
やばい、これは放っておくと膿む。
吐き出すように書き、その勢いのまま、えいっとボタンを押す。
これは治療だ、許せ、みなさん!
ただの愚痴の垂れ流しを公開してしまった。
母と姉の言葉の解釈が昔から下手だ。
バサッと切るように言うその台詞の意味を、私はいつも自分が傷つく方向から受け取る。事実はそうだとは限らない。
被害者意識が染み付いているんじゃないだろか。こっちの言語翻訳機のほうがおかしいんじゃないだろか。最近疑っている。
そう思うと、さーっと頭が白くなる。
うおーっと叫びだしたくなった。
消したい、消してしまいたい、これまでの私の書いた赤っ恥すべて!
母との葛藤に関して、すべて!
自分の自信の無さに迷っているときに書いた、あれとあれとあれとあれと・・うっっっわぁぁああぁっ!
その衝動を落ち着かせるために、昨夜もうひとつ、自分が嬉しかった事を書いて寝たのだった。
人の発する言葉という記号。
アホやなあ・・・が関西では愛嬌のある意味合いを含み、関東ではキツイととる人がいるらしい。私は関東だが、温かみのある愛情を感じる。記号は個々の頭で微妙に違う意味合いで心に届けられる。
財産だの乗り込むだのという言葉に反応したのは、同居にビビっている自分が「それでもきっと大丈夫」とけっこうな覚悟をしたことを、二人ともこれっぽちもわかっていないんだとがっかりしたからだ。
本当はまだ不安だけど、お姉さんがそうしたいと言い出したならまあいいかと、鷹揚に構えたところをちらりとでも感じ取ってほしかったというわけだろう。
「あら、あの子も大人になったのね」
つまるところ、この期に及んでまだ、評価されたかったわけだ。情けない。
この期に及んでまだ。まだ認めてもらおうと・・・。
それが感じ取ってもらえるどころか「財産増えると思っているかもしれないけど、そういうわけにいかないからね」などと言われちゃったものだから、自尊心がメタメタにされちゃって、あぁ、ガックリきたわけか。
幼い。
幼すぎる。
そして、それを晒した訳か・・・衝動的に。
馬鹿すぎる。
全部抹消してしまいたいっ。布団のなかで身悶えた。
布団を蹴っ飛ばし、足をドンッとその上に乗っけて天井の消えたライトを見つめる。
ブログごと削除しよう。
こんな自分、無かった事にして、またイチから始めよう。
そこでの私は、陽気で呑気でおおらかでやさしくて。
そんな人としてもう一度出直したい。
でもなぁ。
私はこの私から逃げられないし。
出直して新しいブログを開設したとしても、うまく隠したつもりのシッポはいずれまた顔をだすだろうし。
書く事はやめられない。
自分自身からも逃げられない。
そういうことなんだ。
深く深く深呼吸して、やっと目をつぶった夜でした。
そしてそんな青臭い葛藤をまた、書いてしまうどうしようもない自分にあきれつつ、苦笑い。