お気楽日和

誰かに手紙を書く気持ちで、事件性のない平凡な毎日を切り取ってみようと思います。

キュンときてチーン

「泡石けんの詰め替え、まだ買ってきてないんだな」

「買ってくれば?」

「俺が行くの?俺、今日は出かける用無いんだけど」

「・・なによ、私の買い物あてにしてんのかよ」

ひひひ。

「私こそ今日は体調よくないから頼みたいなと思ってたんだけど・・・ま、いっか、いいわ」

30分くらいたってから

「やっぱ今日あったかいし、メンズビオレとヨーグルトも欲しいから行ってくるわ。母さんの買い物もついでにしてきてやるよ」

「でも・・・」

「なに、俺じゃわかんない物だったらしかたないけど」

「・・洗剤とかポカリとか、重いよ?」

「重いから俺が買ってくるんだろ。まかせんしゃい」

ドンと胸を叩く。

おぉ。

母、密かにキュン。

 

…。

で、行かぬままベッドに潜り寝ている我が息子。

とっぷり日は暮れ冷たい風が吹く。

寝起きで行って風邪ひかれてもなぁ。

一瞬の胸キュン。儚くチーン。

お気持ちは本物でした。ありがたく頂戴いたします。